どうも!長野県出身、福岡に住んで9ヶ月のしのらーです。
福岡といえばラーメン、もつ鍋、明太子など名物がいっぱいありますよね!
私も福岡に来たばかりの頃は、そういったいわゆる名物のお店を回っておりました。
ただ、その時から感じていたのは「焼き鳥屋多くね?」でした。
元々焼き鳥も大好きだったので、早速有名なお店に何軒か行ってみたら…
驚きました…
福岡の真の名物は焼き鳥ではないのか、と思うほどの衝撃。
今日はそんな感情を私に起こさせた、福岡の「やきとり」の魅力をお伝えしようと思います。
人気店の「かわ屋」さんのメニューをご紹介しながらお話ししていきます!
早速クイズです。
お店に入った瞬間まず目に入るこれ!
うずたかく積み上げられた、こちらなんだかわかりますか?
正解は…
皮です!
と言っても関東の人が想像するような、ぬめっとした食感のアレではありません。
こちらの皮は串にぐるぐる巻きにされ、かつカリッカリに焼き上げられているのです。
そして、これがめちゃくちゃ美味しいんです!東の人間にはまさに新感覚!
店内では「とりあえず、かわ20!」という注文の仕方が普通。
とりあえず頼むもの、それが福岡の皮という存在でした。
動画でもご覧ください。
カリカリの皮とほんのり酸味のあるタレがマッチしていて、ハイボールとの相性もバッチリ…
すっかりハマってしまい定期的に食べに行きたくなるので困っています。
皮の他にも衝撃を覚えたものがありましたので、いくつかご紹介します。
まず、こちらのノドナン。
こちらも関東だと馴染みがない一品。
その名の通り喉にある軟骨とのことらしいのですが、おなじみのナンコツともまた違ったコリコリ感と 香ばしさがあって美味しいです。ナンコツよりこっちが好きかも。
そして、もう一つおすすめがダルムです。
これも福岡に来るまで全く聞いたことがなかった部位。
最初にお伝えしますが、こいつは結構クセ強くどちらかというと珍味に入る部類だと思うので、まず一本試してみるのが良いと思います。
要は豚の腸です。個人的にはモツ系が大好きなのでこちらも好きでした。
関東で言うともつ焼き?でももっとこんがり香ばしい印象です。
ダルムとか変わった名前だなあと、家に帰ってからちょっと福岡の焼き鳥について調べてみたら、
驚きの事実が…!
ここでちょびっとトリビアタイム。
実は福岡県、人口10万人あたりの焼き鳥屋が全国1位。
全国平均だと10万人に12軒のところ、福岡は10万人に32軒。2位の佐賀県が24軒なので圧倒的です。
(参考:『FukuokaFacts』)
福岡は正真正銘の焼き鳥王国だったのでした。
話は戻って、このダルムは福岡県の中でも特に焼き鳥が盛んな、当社所在地でもある久留米市で生まれた呼び方だそうです。
戦後間もない時代、九州医学専門学校(現:久留米大学)の学生が名づけたとのことで、ダルムとはドイツ語で腸のことでした。
そして、このハツ。
これは全国的に馴染みのある部位ですよね、多分。
なんと、このハツも久留米大学の医学生が名付けたんだそうです。
ハツの部位は心臓ですよね。ドイツ語で心臓を「ヘルツ」と言うところからハツとなったと言うことです。
戦後の貧しい時代、安くて美味しいものを食べようと工夫した結果が、これら福岡のやきとりのベースなのかなと想像しました。
そして、今では関東でも一般的になっている豚バラもなんと福岡発祥。
他に牛サガリも定番メニューとのことで、福岡で言う「やきとり」とは
リーズナブルな部位を使った焼きモノは、鳥以外でも全て「やきとり」になるようです。
福岡で「やきとり」とは概念だったのです!
まさに福岡やきとりユニバース、FYU!
ちなみに関東では馴染みのある「ねぎま」を他の店でもほぼ見かけませんでした。
おそらく部位的に同じであろう「とり身」というものは存在するのですが、間に挟まっているのは長ネギではなく玉ねぎで、ここも大きな違いの一つです。
左から、牛サガリ、豚バラ×2、ハツ。
「かわ屋」さんは超人気店でこの日は1時間しか予約できませんでした。
なので、帰り際に追加でかわをテイクアウトしちゃいました!これで家に帰ってもう一杯…
それにしても九州の食文化はまだまだ底が知れませんね、焼き鳥までも本場だったんですから。
今後も美味しいものを求めて九州を探訪していきたいと思います。
それではまたお会いしましょう!みらくる~
かわ屋 白金店
福岡県福岡市中央区白金1丁目15-7
092-522-0739