こんにちは。九州お取り寄せ本舗スタッフです。
当店では九州のプレミアムな”食”を産地直送でお届けしており、多くの方にギフトとしてもご利用いただいています。
そこで、いまさら聞けない熨斗(のし)の使い方や豆知識等を3回に分けてまとめていきたいと思います。
まず、第一回では、蝶結び(花結び)の水引を使う熨斗についてご紹介します。
このタイプの水引は、何度も結び直せることから「何度あっても嬉しい」という想いが込められています。そのため、さまざまなお祝い事に使用できます。
ですが、一度きりであってほしいお祝いについては蝶結びは不適切。結婚祝いや快気祝いなど、一度きりが理想的な贈り物には、次回説明する「結び切り」の形の水引を選びましょう。
1.蝶結びの水引とは
熨斗(のし)については「熨斗の小話」を参照ください。
蝶結び(花結び)の水引は、先程述べた通り「何度あっても嬉しい」お祝いの贈り物に用いられることが一般的です。
例えば…
御中元、御歳暮、七五三のお祝い、入学祝い、就職祝い、長寿のお祝い、合格祝い、出産祝い、内祝い(お返し)、定年退職のお祝い、開業(開店)祝い、結婚記念日のお祝い、手土産、景品(商品)、粗品など。
熨斗紙の見た目は、左が白か金・右が赤の水引がベーシックですが、銀と金の水引の豪華なものから、赤のみの手書き風カジュアルなもの等もあります。
フォーマルな贈り物であればベーシックな紅白の水引のものを使用、仲の良い友人の出産祝いであればカジュアルでかわいいデザインの熨斗紙を選んでも良いですね。
他にも、以下のような蝶結びの熨斗紙もあります。
・短冊熨斗(面積が小さな紅白蝶結びの水引)
祝水引と同じ用途で使います。簡易的ではありますが、失礼にあたるということはなく、また、小さいので贈り物のサイズが小さい場合にも利用できます。右上に貼って使用します。
・赤棒水引(シンプルに赤い線が引かれたもの)
記念品や景品、粗品など、祝水引では大げさだと思われる場合に使います。
2.表書きの書き方
お祝いにも色々ありますが、こういったお祝いの時には表書きはどう書くのか?と悩まれた方も多いはず。
そこで、ここではシーンと表書き、贈り物の時期や目的についてまとめていきます。
3.内のし?外のし?
デパートなどで熨斗紙をつけてもらう時、「内のしにしますか、外のしにしますか」と聞かれ、違いが分からず困ったことはないでしょうか。
まず内のしですが、贈り物を宅急便などで送る場合に直接のしの上に送り状を貼るわけにはいきません。そういった熨斗紙の破損を防ぐ意味でも内のしは効果的です。
また、直接熨斗紙が見えないので、控えめにお祝いしたいときにも良いでしょう。
反対に、外のしは包装紙の上から熨斗紙をかけるので、贈り物をアピールしたい時や直接相手を訪問して渡す場合に用いられることが多いです。
大事なのは熨斗紙がかかっていることなので、内か外かはその時々の渡し方や、お祝いかお返しかで決めても問題ないでしょう。
ただし、地域による違いもあるので、周りの方に聞いてみるなど事前に確認しておくのがベストですね。
外のし | 内のし |
熨斗紙を貼った贈り物を包装紙で包む。 | 包装紙で巻いた贈り物の上から熨斗紙を貼る。 |
4.まとめ
蝶結び(花結び)の水引タイプの熨斗紙について色々と説明してきましたが、「何度お祝いをもらっても嬉しい」と思えるようなお祝い事にはこのタイプの水引を選ぶ、と覚えておけば問題ないでしょう。
表書きについては、シーンに合わせて適切なものを選ぶことができれば一目置かれるでしょう。
簡単な贈り物であれば無地熨斗(表書き無し)でも問題はありませんし、最近では家族やご友人に渡す贈り物用にカジュアルで可愛らしいデザインのものを選べたりもします。
熨斗あわび(これについては次回にご説明します)についても、最近ではあまり気にされない方もいらっしゃいますし、お店によっては全てのタイプの熨斗紙は用意できない場合もあります
そんな時は、熨斗紙の細かい部分は一旦置いておいて、相手に贈りたい・相手が喜ぶと思う贈り物を贈っていただくのが良いでしょう。(もちろん、相手にもよりますが!)
その時々の相手や状況によって、適切な熨斗紙を選ぶことができれば、贈り物はいっそう特別なものになるでしょう。
次回は「結び切り」の形についてご説明できればと思います。