宮崎県えびの市に行ってきました。5月21日に開催された「京町温泉マラソン大会」のため。
この日に向けてちょこちょこ走っていましたが、2週間前から体調不良に陥り、大会当日までまったく体を動かせず。ほぼぶっつけ本番に挑む選択肢もありましたが、年齢を考えるとここは無理をせず、行くには行くけどレースには参加せず現地の観光をしよう。頭を180度切り替えて、早朝4時前に自宅のある久留米を出発しました。早ぇ~よ、眠ぃ~よ。
大会は棄権しても参加賞はゲット
「京町温泉マラソン大会」にエントリーするまで「京町温泉」を知りませんでした(ゴメンナサイ)。エントリーした後に、そこがえびの市であることが判明するほど、同じ九州人でも宮崎や鹿児島辺りは未知の世界ばかり。でも、どうやらこの温泉、かなり良質なお湯が楽しめそうです。
さて、マラソン大会本部には早朝6時過ぎに到着。そのまま、受付を済ませ参加賞をゲット(参加費5000円払ってるからね)。Tシャツの他に入ってたのは「指定旅館の温泉無料券」。これは何気に嬉しい。そして一路、えびの高原を目指しました。
えびの高原と韓国岳登頂
宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島錦江湾国立公園の一部。標高は約1200mで霧島山の韓国岳、蝦野岳、白鳥山、甑岳に囲まれた盆地状の高原です。えびの市街地から車で30分ほど、7時過ぎに「えびの高原 第一駐車場」に到着すると、既に8割がた埋まっています。
こんなに朝早くからお土産屋さんやレストランは開いてませんが、みんなの目的は山登りです。そう、目指すは、初心者でも比較的安全に登れる人気の「韓国岳」です。マラソンは無理だけど、ゆっくり山登りなら行けそう。ダメなら引き返せばいい。そんな感じで7時15分に山登り開始しました。
山頂までは約3㎞、時間にして1時間半。最初の森の中を抜けると、そこからは絶景を拝みながら登れます。下山は1時間以下なので、初心者や小学生などでも問題なく登れます。ただし、駐車場に戻ってきた午前10時頃は既に満車状態なので、可能な限り早朝から行くことをお勧めします。駐車料金は1日500円。
えびの市を発展させた京町温泉
京町温泉は、どうやら宮崎県を代表する温泉地らしい。福岡県なら原鶴や二日市、佐賀県なら嬉野や武雄と言ったところでしょうか。そして、えびの市は京町温泉と共に発展してきた歴史があるそうです。古い看板のまま商店街が残っているけど、京町温泉駅は新しく生まれ変わっていました。
マラソン大会の副賞である「無料温泉券」は京町温泉の多くの旅館から選べたので、その中から「京町観光ホテル」に行ってきました。一番乗りなので、内湯も露天風呂も貸し切り状態。山登りと病み上がりの疲れをしっかり癒すことができました。ここの立寄り湯は通常でも400円なので、山登りとセットで頻度を上げても良さそうです。
それにしても「京町温泉」ロゴがかわいい。
宮崎グルメを求め道の駅へ
温泉に入ったら次はグルメ!迷わず「道の駅えびの」へ向かいました。時間は午前11時半頃。と言うのも、以前、えびの高原に奥にある高千穂の峰にのぼった帰りにこの道の駅に寄ったところ、駐車場が満車で入れず、という苦い経験。それくらい人気の道の駅なので、少し早い時間だったこともあり、ここで昼食をとることに。ギリギリで停められました。えびの市グルメが何かよく知らなかったので、とりあえず「宮崎っぽい」ものを食べたり買ったりしました。
《食べたもの》
・宮崎牛ミルフィーユかつ 予想を上回る美味しさ。宮崎牛らしきものがゴロゴロ入ってました。
・宮崎地鶏の炭火焼 宮崎と言えば地鶏。炭火の香りと柔らかい肉質は定番です。
・日向夏サイダー 日向夏の加工食品は充実しています。宮崎なら日向夏かマンゴー。
・牛乳&きんかんミックスソフト きんかんの酸味と牛乳ソフトが合う。この日は晴天だったので格別。
《買ったもの》
・宮崎牛ご飯だれ 思いのほか肉感はないですが、ご飯のお供として箸が止まりません。
・宮崎牛ふりかけ 子供たちにも宮崎を感じてもらうためのお土産です。
・日向夏ドレッシング ドレッシング類が充実していました。スイートコーンのも気になったけど、やっぱり日向夏。
・格安マイタケ 道の駅にはキノコ類が充実。そしてどれも安い。籠いっぱいにキノコを買う人も多い。
難所を越えるループ橋とスイッチバック
えびの市は、ループ橋とスイッチバックでも有名です。熊本県人吉市とえびの市を結ぶエリアは交通の難所なので、ループ橋とスイッチバックはえびの市に1か所ずつ、人吉市にも1か所ずつあります。ループ橋は続きなので両方とも通りましたが、スイッチバックは人吉市にある「大畑駅」に方しか寄れませんでした。それにしても、駅にたどり着くまでも、車がやっと1台通れるような道でした。
温泉と山登りとマラソンが好きな筆者からすると、えびの市は全てを兼ね備えているスポットと言えます。
来年は前日から入って自然を楽しんで1泊。翌日マラソン大会に出て、温泉とグルメで締める。こんな贅沢な一人旅を密かに企てています。