九州産直通信

「水炊き」は鍋料理の基本形!? 歴史ある水炊きのルーツとは。

こんにちは、九州お取り寄せ本舗スタッフの田中です。

1月が終わろうとしていますが、今年の冬はいつもとは違った“身に染みる”ような寒さを感じます。全国各地で大雪のニュース流れたりしてますが、実際に西日本エリアでは例年より低い気温になっているそうです。

今日は一段と冷え込むな~、と思いながらスーパーで買い物をしている、必ず目につくのが鍋コーナー。この辺のお店の戦略はさすが。その戦略に乗っかって、食卓には鍋が用意されることになりますが、寒いときほど鍋は身も心も温めてくれるのが嬉しいですね。

「水炊き」「ちゃんこ鍋」「寄せ鍋」の違いは?

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九州の代表的な二大鍋料理と言えば「水炊き」と「もつ鍋」。特に気軽に調理できる水炊きは、食卓に登場する機会も高めです。一般的に水炊きは九州や福岡の郷土料理と思われがちですが、実は九州以外でも関西エリアで昔から食されてきた鍋料理の一つ。

九州では鶏肉が主材ですが、関西では鶏肉以外にも豚肉や牛肉、あるいは鯨肉などを使うことも。また九州は水から煮出して具材から出汁を取るのに対して、関西は昆布から出汁を取ります。基本、ポン酢醤油で食べるのは同じです。残ったスープに九州では麺、関西では飯を入れることが多いようです。

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水炊きと比較される鍋料理として、ちゃんこ鍋や寄せ鍋があります。ちゃんこ鍋は鶏ガラで出汁を取り、寄せ鍋は魚介系の出汁なのが特長ですが、水炊きと同じ手法で作られるちゃんこ鍋も存在するようです。ちなみに、しゃぶしゃぶも水炊きの牛肉バージョンとして全国に広まった歴史があり、さらに白身魚を主材にするちり鍋も水炊きの一種と言われています。

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もう一つ、大きな違いが、ちゃんこ鍋と寄せ鍋が、主材として肉や魚を同時に入れるのに対して、水炊きは骨付きのぶつ切りの鶏肉のみ。この“骨付き”というのが実は水炊きの最大の魅力。水から煮出すので、出汁から煮込む他の鍋料理に比べると味が弱いイメージですが、水炊きは鶏の骨からふんだんに出汁が染み出るので、深い味わいのスープになるのです。

独自の進化を遂げ「日本4大鶏鍋料理」「郷土料理百選」に選定

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福岡はもともと鶏肉が安く手に入る土壌があったため家庭料理として浸透していきながら、料亭などの飲食店ではしっかり煮込んだ白濁スープにしたり、鶏を1羽まるまる入れるスタイルが生まれたりして、“博多水炊き”として独自の進化を遂げてきました。

博多では冬に限らず、早生キャベツの出回る春や博多祇園山笠のある夏など一年を通して食べられている料理で、東京の軍鶏鍋、京都のかしわ鍋、秋田のキリタンポと並ぶ四大鶏鍋料理のひとつでもあります。

また、農林水産省が主催する郷土料理をテーマとしたイベント「農山漁村の郷土料理百選」で、がめ煮とともに福岡県の郷土料理として選ばれたこともあります。水炊きが博多の郷土料理として認められた理由は、やはり地元の人に愛され、進化し続けてきたからでしょう。

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とってもシンプルな水炊きは鍋料理の基本形と言えますね。水炊きを制すれば、鍋料理を制することができるかも。福岡には名店と呼ばれる水炊きのお店がいくつかあります。福岡に来られる機会があれば、是非、本場の本格的なお店で、基本形の水炊きお試ししてはいかがでしょうか。

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Motto: 走るライター

観光スポットを走りたくなる年頃。