こんにちは。九州お取り寄せ本舗スタッフです。
当店では九州のプレミアムな”食”を産地直送でお届けしており、多くの方にギフトとしてもご利用いただいています。
前回より、いまさら聞けない熨斗(のし)の使い方や豆知識等をまとめています。
第一回では、蝶結び(花結び)の水引を使う熨斗についてご紹介しました。
蝶結びの水引は、「何度あっても嬉しい」という想いが込められており、御中元や御歳暮、出産祝いや長寿のお祝い等、さまざまなお祝い事に使用できます。
第二回となる今回は、一度きりであってほしいお祝いのときに選ぶ「結び切り」の熨斗紙についてご説明していきたいと思います。
(結び切りの熨斗紙は弔事用にも使用しますが、今回はお祝い事についてまとめていきます。弔事用については次回ご説明します。)
1.結び切りはどんな時に使うのか
結び切りの水引は、先程述べた通り「何度もあってはいけない、一度きりであってほしい」贈り物に用いられます。
例えば…
結婚祝い、結婚内祝い、結婚の引き出物、快気祝い、お見舞い(お見舞いのお返し)、葬儀や法要の供え物(そのお返し)など。
熨斗紙の見た目は以下のようなものがあります。
・婚礼水引(左が銀、右が赤の結び切り)
婚礼のお祝いやお祝い返しの引き出物に使います。熨斗有り。
下中央の画像は「あわじ結び」という水引の結び方で、両端を持って引っ張るとさらに固く結ばれることから、「末永く付き合う」という意味もあります。
婚礼水引では、水引の線の本数は10本のものが一般的です。
水引の本数について
水引の本数でも意味が変わってきます。水引は基本的に奇数本数で、これは偶数を陰数、奇数を陽数とする古代中国の「陰陽説」がベースになっています。
慶事には5本がベースです。本数による違いを簡単にまとめると、
3本:5本の簡素化。
5本:基本の本数です。
7本:5本より丁寧にしたいとき。
10本:5本を倍数にした二重陽結び。
「両人と両家がお互いに手を結びあった形」を表すため、婚礼関係の贈り物に使われます。
・梅結び
梅結びは、蝶結び(花結び)にも結び切りにも属さない、つまりどちらにも使える水引の形と言えます。
梅は昔から魔除けの縁起物とされており、そのため様々なお祝い事に使えます。
「固く結ばれて解けないように」という想いも込められているので、婚礼の引き出物のラッピング等にもよく使用されます。
【お祝い用の水引番外編】
他にも、水引で様々な表現をされたものもあります。
印刷ではない結婚祝い用の熨斗袋でよく見かけるかと思います。
縁起のいい鶴や亀、蝶など趣向を凝らした水引は華やかで、お祝いにぴったりですね。
・見舞水引(左が金または白、右が赤の結び切り)
傷病の見舞い品や、風水害などの災害時の見舞い品を贈る際に使用します。熨斗無し。
快気祝い等、快復したことを喜ぶお祝いの品には熨斗有りのものを使用します。
・短冊熨斗(面積が小さな紅白結び切りの水引)
他の結び切り水引と同じ用途で使います。簡易的ではありますが、失礼にあたるということはなく、また、小さいので贈り物のサイズが小さい場合にも利用できます。右上に貼って使用します。
2.表書きの書き方
お祝いにも色々ありますが、こういったお祝いの時には表書きはどう書くのか?と悩まれた方も多いはず。
そこで、ここではシーンと表書き、贈り物の時期や目的についてまとめていきます。
3.まとめ
今回は結び切りの水引タイプの熨斗について説明していきました。
一度きりが望ましい贈り物である分、相手への気遣いや気をつけるマナーが多くなります。
慣れるまでは苦戦するかもしれませんが、基本的に相手の気持を考えると贈り物にも渡し方にも悩まなくなってくるでしょう。
贈り物をしたいという気持ちが大切なので、思い悩みすぎず、まずは相手のことを考えてみてくださいね。
次回は最終回で、弔事用の熨斗について説明していきたいと思います。